ダイオキシン受容体

 

我々の身体は、外来性の異物であるダイオキシンに対する受容体を持っています。おかしいと思いませんか?ダイオキシンは本来、体の中には存在しない物質です。言い換えれば、ダイオキシン受容体はダイオキシンのためにあるのではなく、本来、別の目的で存在するのです。

私たちはダイオキシン受容体の本来の機能を明らかにすべく、細胞レベルそしてダイオキシン受容体を欠損させた遺伝子改変マウスを用いて研究を進めています。

現在までに私たちは、ダイオキシン受容体が細胞増殖に必要であることを分子生物学的な手法を駆使して明らかにしました(ちなみにこれを明らかにしたウチの大学院生は2回学会賞をいただきました)。また遺伝子改変マウスを用いた結果からダイオキシン受容体は肝臓において、体の中のエネルギー状態を感知して、血液中や肝臓中の脂質の量を調節することを明らかにしました。


おもしろいです....このタンパク質。